「生理休暇」という名前、考え直しません?「痛みは我慢すべき」「生理痛は陣痛の練習」は呪いの言葉です

厚生労働省が昨年7月に発表した「雇用均等基本調査」によれば、女性労働者がいる事業所のうち、平成26年4月1日から平成27年3月31 日までの間に生理休暇の請求者がいた事業所の割合は2.2%に過ぎず、女性労働者のうち生理休暇を請求した人の割合はわずか0.9%だった。

鎮痛薬や低用量ピル、快適な生理用品の普及によって生理休暇を必要としない女性が増えたということもあるが、生理休暇として申請しなくなったというのが、取得者減少の最大の理由だろう。

世界初の生理休暇が日本で生まれてから、今年でちょうど70年。

その誕生までの過程を辿りつつ、今日の生理休暇の在り方について考えてみたい。

最初に「月経時の保護」の必要性が叫ばれるようになったのは、今から100年ほど前。中心となったのは、女性教員たちだった。